お知らせ
<特別企画> ジャネット カーディフ:40声のモテット
2025年02月10日 原美術館ARC
2025 年3月15日(土)―5月11日(日)
ジャネット カーディフ 「40声のモテット」×磯崎新=ここにしかない光景
磯崎新が設計した原美術館ARCのギャラリーAは、杉柱4本に支えられた高さ12mの天窓から自然光が
降り注ぎ、太陽の面前を雲が横切る度に光が移ろう空間です。現代美術作品に適したホワイトキューブの特徴を備えながらも自然の息遣いが感じられ、「間」という日本的な時間・空間の美意識を論じた磯崎が設計したこの空間で、「40声のモテット」、ジャネット カーディフによるサウンドインスタレーションを展観いたします。
トマス タリス(16 世紀イングランド王国の作曲家、王室礼拝堂オルガン奏者)が作曲した「40 声のモテット」と呼ばれる多声楽曲である「Spem in Alium」をもとに制作されたカーディフの同名の作品は、2001年の発表以来、ニューヨーク近代美術館(MoMA)を始め世界各地で展示、日本でも銀座メゾンエルメス フォーラム(2009 年)などで紹介された彼女の初期代表作であり、その作品力は鑑賞者の心を大きく揺さぶります。 作品の形態として目の前にあるものは楕円形に立ち並ぶ40台のスピーカーのみですが、その一台一台から一人一人の声が聞こえ、徐々に歌声が重なり合い、やがて展示室は 40 人が今ここで歌声を響かせ合っているかのような臨場感のある場へと変化してゆきます。言葉にすればわずか数行ながら、音が構築する彫刻的空間の体験は圧倒的であり、アートが言葉ではすくいきれないものであることを実感する作品です。
原美術館 ARC では、その前身である原美術館(東京・品川)時代から、自館の建築や環境と作品によって “ここにしかない” 時空間が立ち現れることを鑑賞体験として重視してきました。かつてオラファー エリアソンの個展「影の光」が、蜷川実花の「うつくしい日々」が、リー・キットの「僕らはもっと繊細だった。」展が原美術館と見事に共鳴したように、「40 声のモテット」と原美術館ARC のギャラリーA も、ここにしかない輝きを放つ一期一会の展示となることでしょう。
最新のお知らせ
- 企画展「渋川市と自然災害」【渋川市赤城歴史資料館】2025年02月28日
- 特別展「足元の春」【富弘美術館】2025年02月25日
- テーマ展示2 「近代ぐんまの女性たち-歴史と現在をつなぐ軌跡-」開催中!【群馬県立文書館】2025年02月25日
- 企画展「第36回ひなまつり展 ―新紙幣発行記念特別編―」【中之条町歴史と民俗の博物館「ミュゼ」】2025年02月14日
- この、原美術館ARCという時間芸術【原美術館ARC】2025年02月10日
- <特別企画> ジャネット カーディフ:40声のモテット【原美術館ARC】2025年02月10日
- セカイトトピックス展示 「カイコってなあに?」【群馬県立世界遺産センター(セカイト)】2025年02月07日
- 開館30周年記念「魔法の美術館リミックス 光と遊ぶミュージアム」【富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館】2025年02月01日
- ミニ企画展「昭和のくらしと道具展」【中之条町歴史と民俗の博物館「ミュゼ」】2025年01月20日
- 令和6年度収蔵資料展「ガラスの箱のおひなさま」【伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館】2025年01月17日
- 日本画大辞典【高崎市タワー美術館】2025年01月08日
- 第25回企画展「沼田氏~沼田の礎を築いた一族~」【沼田市歴史資料館】2024年12月27日
- 特別展 第15回昔の道具展「昔の道具なう-生活の道具の今・昔-」【玉村町歴史資料館】2024年12月24日
- 令和6年度 玉村町歴史資料館 歴史講座 参加者募集 【玉村町歴史資料館】2024年12月10日
- 令和6年度 やんぱく講座 ~見て・知って・学んで ながのはら~【長野原町やんば天明泥流ミュージアム】2024年12月06日
- 第37回企画展 生方たつゑ生誕120週年記念「母のうた」【生方記念文庫】2024年12月06日
- 特集展示「古墳時代ぐんまの国宝埴輪と東博埴輪」【群馬県立歴史博物館】2024年10月25日
- 伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館公式インスタグラムを開設しました【伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館】2024年06月26日